R3 総合模試 第6回分析解説ー英語編ー
高校受験生のみなさん、冬休みへの課題を明確にするために、総合模試はとてもよい教材です。分析・解説記事をぜひ役立ててください。
全体難易度:標準
第1問(配点31)リスニング
大問難易度:標準
B問題は、2人の会話を聞いて、適切に情報を処理する力があるかを問いました。答えがそのまま会話分から聞こえてくるわけではないので、リスニング問題ではありながら、選択肢に当たる部分が「聞こえた」から 正しい選択肢を選択するという旧来のリスニングスタイルではありません。耳から入る情報と目から入る情報を頭の中で整理しながら問題を解く必要があります。このタイプは、昨年度より始まった大学入試共通テストでも多く見られる出題形式であり、今後高校入試でも一般的になるでしょう。
B-1 は、実際の買い物でよくあるシーンで、まとめ買いをすると1つあたりが少し安くなるというものです。ディスカウントされた単価✖️2枚で 計算する必要があります。
B-2 は、 質問されたサッカー以外の、バスケットボール、テニス、バレーボールの3つがグラフのどの要素を構成しているかを整理しながら聞き進めましょう。
第2問(配点12)大問難易度:平易
満点をとってほしい。
第3問(配点30)大問難易度:標準〜やや難
第3問は「身近」で「実用的」な設定になっており、英文と図表を絡めた問題になっています。英文を読み際に、1)「素早く、正確な情報処理力」2)「発話者の『言いたいこと』を把握する力を問いました。
問1B
カモメ城のイングリッシュツアーを、Mr.Kawanoが知っていたのか?という問題。選択肢イ:知らなかった 選択肢エ:知っていた で迷ったかもしれません。注目したいのは、ブランクB の直後の But + it(カモメ城のイングリッシュツアー)sounds interesting. の部分です。なぜ、Mr.Kawanoは Butを挟んだのかを考えると、選択肢イを選択できるでしょう。
問3(あ)
ブランク(あ)には、カモメ城を訪れる という内容を容易に想像することができますが、正答するには「4語」という語数制限があるため、visit/see Kamome Castle という内容では語数が不足します。カモメ城をa Japanese Castle など3語で表現する一工夫が求められました。
問3(い) 第6回総合模試英語で、1番良質な問いだと思っています。正答率2割いきませんでしたね。
ブランク(い)には、カモメ城を訪れる/カモメ公園へ行く という内容を容易に想像することができますが、
ブランク(い)の直前に「before」という前置詞が配置されており、visit/goなどの動詞要素を解答に使用する際に、ingをつけて、動詞を名詞化する必要があります。これは、英作文でも大変重要なテーマになります。
泉丘・二水・小松・七尾などの高校生でもスッカーンとこの辺りを意識しない文を書いてくる生徒さんがいます。(^^;;
対応動画をつけておきます。
問4
正解を選ぶのは難しくありませんが、「enough」の使い方は英作文頻出です。ぜひ高校生になるまえに身につけてください。
泉丘・二水・小松・七尾などの高校生でもスッカーンと中学内容がすっ飛んだ文を書いてくることがあります(^^;;
対応動画をつけておきます。
問6 英作文(2文)
正答するのに必要な情報漏れはありませんか?
① 今週の土曜日に参加したい
② Emmaも参加するよ
この2点を落とさないようにしましょう。
それから、ここまで長文を読んでいるあなたは何度もカモメ湖ツアーについてみていますが、Mailの中では初めてカモメ湖ツアーについて書くのですから、the tour(そのツアー) という表記は避けたいところです。解答する際には下記のいずれかをお勧めします。
1 固有名詞を使う。その際には Lake Kamome Tour のように各単語の先頭は大文字で。(左ページの右側のツアー案内の表記を写す)
2 your tour を使う。
問7 内容把握
「イ」は長文読解以前に、Map をみれば解答できます。
第4問(配点27)大問難易度:標準
問1B 適語選択
問1の 難易度自体は高くはありません。ここで注目したいのはブランク(B)で、エ:visit と オ helped が解答の候補になります。もちろん「ハナシの流れ」をもとに正しい答えを選ぶ力も必要ですが、あくまでもロジカルに考える視点も持って欲しいと思います。“and”、”or”、”but”は特別に「等位接続」と呼ばれており、これらは名前の通り、 同じレベルのものを並列で繋いでいきます。ブランク(B)の直後の“and”の働きに注目して、オ helped を選択してください。
対応動画をつけておきます。
問2 並び替え段落作成
私自身、第4回模試ゼミで石川県特有の段落作成問題を授業しました。今回も、指示語に注目することで、サクッと解けますね!対応動画をつけておきます。
問5 内容把握
「ア」は長文読解以前に、Graph をみれば解答できます。
問6 英作文
空白・時間がなく、内容を評価しようがない書き殴りに近いものもありました。
大問4は長文読解の形式をとっているが、問6は直接的には長文読解とは関係なく答えられる問題です。満点8点のうち、5点以下の受験者は、冬休みにテーマ英作文に力を入れてましょう。
第3問・第4問では、英文だけでなく図表を処理する力が得点につながります。
(今回は第3問ー問5、問7アイウ 第4問ー問3、問4、問5アイ、問6)
大量の英文を目の前にして焦る気持ちもわかりますが、しっかり腰を落ち着けて「図」や「表」に向き合いましょう。長文問題の細かい部分までを正確に訳せなくても得点できるわけですから、慣れると得点源になる可能性だってあるのです。
第6回総合模試英語 目安得点
英検2級 | 90点 |
金附・泉丘高校 | 75点 |
二水・小松高校 | 65点 |
英検準2級 | 60点 |
英検3級 | 45点 |

