第2回石川県総合模試解説【理科】
2021年第2回の総合模試の理科の問題分析と解説です。
今回は平均点が53.2点となり難易度的には普通くらいの難易度でした。できていない問題をチェックしてしっかりと見直しをかけましょう。
模試の問題を手元に置いてみてください。
理科の必ずとけてほしい問題
大問1 問1(1)、(2)、問3(1)(2)、問4(1)(2)
問1(2)の鉱物は、基本用語だけど正解率が低いので、
しっかりと復習しておきましょう!
大問2 問1、問2、問3、問4、問6
大問2は基本的な問題が多いですね。
問3はBTB液の色の変化の問題で基本なのに
正解率が低いので要チェックです。
大問3 問1(4)
酸化銅の還元の問題。基本問題が少なく、
難易度が高かったと思います。
しかし、最後の問題以外は頑張れば解ける問題なので、
復習はしっかりとしましょう。
大問4 問1
前回の模試ゼミで授業をした光の単元ですが、
模試ゼミを受けた子はしっかりとできたのではないかと思います。
最初の問1以外はすべて考えて答える問題なので、
答えを暗記しているタイプの勉強をしていると、
なかなか正解できなかったのではないかと思います。
大問5 問1、問3
台風についての問題。
これまた問1以外は暗記では突破できない問題が多いです。
大問6 問1(3)、問2(1)①②
化学の物質と消化吸収のところの融合問題。
融合問題とは言え、別々の問題と同じなので、
焦らずに解きましょう!
今回の基本問題は以上39点分です。
この39点分は絶対に間違えてはいけない問題なので、
もし間違えていたら、すぐに!すぐに見直しをしっかりとしましょう!
その際は、問題集などで「その分野」を復習するようにしましょう。
難しい問題の解説
今回の模試で特に正解率が低かったのは、
大問3の問2(2) 10%
大問4の問2(1) 13%
問4①② 14%、17% です。
大問3の問2(2)を解説すると、
まずこの手の問題は、ピッタリ反応するのが何gなのかをしっかりと見つけること。
今回は、実験1の結果より、酸化銅4gと炭素0.3gがピッタリ反応だとわかります。
(「中に残った物質がすべて銅であった」ということから)
したがって、実験2を見ると、試験管Cは、酸化銅4gに炭素0.15gしか入れていないので、
炭素が足りなくて、酸化銅がすべて反応せず、酸化銅が残ることがわかります。
次に試験管Dは、酸化銅4gに対して、炭素0.6gなので、炭素が多くなります。
よって、試験管の中には炭素が余ることになります。
ここまでは、比較的簡単に理解できるのではないかと思います。
問題は③だと思うのですが、この試験管Eは今までと違って、
酸化銅の質量が5.6gなので、ちょっと厄介です。
まずは、5.6gの酸化銅とピッタリ反応する炭素の質量を求めましょう。
もちろん、ヒントとなるのは、酸化銅4gに対して、炭素0.3gがピッタリ反応です。
これを利用すると、
酸化銅:炭素=4:0.3で反応するので、
酸化銅5.6gとピッタリ反応する炭素の量は
4:0.3=5.6:x
として、計算すると、0.42gとなります。
なので、酸化銅5.6gとピッタリ反応する炭素は0.42g。
しかし、試験管Eには0.55gの炭素が入っているので、
炭素が0.55ー0.42=0.13gあまります。
これが試験管に残る黒色の物質の質量です。
(試験管に残る銅は黒色ではないからです)
大問4の光の単元は、以前に紹介した模試ゼミの光の単元の一部を動画してありますので、
こちらを参考に頑張ってください!
作成:志学塾 角谷泰之

