2019年第4回石川県総合模試はこうすればよかった【社会】
2019年10月26日現在、「11月10日の第5回模試に対してこう準備すればいい!」という話はできませんが、「10月20日の第4回模試に対してこう準備すればよかった!」という話ならできます。
この記事では、2019年第4回石川県総合模試が実施された10月20日の1週間前に戻って、「ここをこう勉強すればよかったね」という振り返りをしていきたいと思います。
受験生の皆さんが今現在持っている第4回石川県総合模試の問題用紙を準備してから読み進めてください。
大3問5・効率と公正
「地理・歴史は夏休みにしっかりと復習した」という前提に立つなら、今一番勉強すべきは公民です。第4回石川県総合模試では大問3と6です。
◆効率・・・レジに空きが出ず、無駄がないこと。Aのように3人並んでいるところと1人も並んでいないところがあるようでは、効率が良いとは言えません。
◆公正・・・列に並んだ順にレジに行くことができること。後から来た人が、先に並んでいる人よりも先にレジを通過できたら、公正とは言えませんよね。
大6問1(1)・4人の人物
【問題】
「社会契約論」で人民主権を唱えたフランスの思想家は誰か。
【選択肢】
ア・モンテスキュー
イ・ロック
ウ・マルクス
エ・ルソー
【正解】
エ・ルソー
はい、何の変哲もない四択問題です。しかし、私はこの何の変哲もない四択問題をどう捉えるかで今後成績がアップするかしないか、合格か不合格かが分かれると本気で思っています。
ではみなさんに聞きます。モンテスキューとロックとマルクスについて説明できますか。この問題を見たときに、ルソー以外の3人について自然と頭の中で整理できましたか。
そうでないみなさんには、NHKの人気テレビに出演している5歳の女の子から一言あります。(私が言うと問題になるからです。)
『ボーッと生きてんじゃねーよ!』
ア・モンテスキュー→「法の精神」フランス
イ・ロック→「統治二論」イギリス
ウ・マルクス→「資本論」ドイツ
エ・ルソー→「社会契約論」フランス
難易度予想
学校の定期テストとは異なり、石川県総合模試は必ずしも100点を目指す必要はありません。志望校との兼ね合い、5教科の中で社会が1番好きなのか嫌いなのかでも目標点数は変わってくると思います。そこで、私が各問題を4つのランクに分けたので、どのレベルまで復習するかを決める参考にしてください。
C・・・必ず解けるようになってほしい問題。得点チャンス!
B・・・これができるようになってくると平均点を超えられる!中レベル問題。
A・・・こいつはちょっと難しいけど、これからできるようになっていきたい。
S・・・これは落としても仕方がない!でも、泉丘、七尾、小松高校狙いの人たちは頑張ってほしい問題。
大1問1:C
正解のインド洋はもちろんのこと、太平洋と大西洋も含めて確認しておきましょう。
大1問2:B
時差の問題の中でも、東経と西経を比べる問題は、東経と東経・西経と西経の問題よりも難しかったと思います。
大1問3(1): C
記述問題ではありますが、ワークやテキストに必ずと言っていいほど載っているいわゆる「定番記述」問題です。Cとしますので、必ず書けるように復習してください。
大1問3(2):C
A国はエジプトです。完答問題で正答率が下がりそうではありますが、選択肢が弱い(他に選びようがない)のでCとします。できなかった人は要復習です。
大1問4:C
基本用語です。ニュージーランドの原住民はマオリ、オーストラリアの原住民はアボリジニです。
大1問5:C
記述問題ではありますが、図も求められている答えも定番の問題なのでCにします。
大2問1:B
教科書や資料集で位置を確認しておきましょう。ア奈良時代・イ平安時代・ウ古墳時代・エ弥生時代です。
大2問2:C
基本用語です。必ず漢字で書けるようにしましょう。
大2問3:C
記述問題ではありますが、定番なのでCとしました。
大2問4:A
並べ替え問題は毎回正答率が20%未満になる傾向にあります。これができたら相当大きな強みになります。
大2問5:A
豊臣秀吉がキリスト教を禁止する一方で南蛮貿易を続けていたことは難しく、正答率が低かったと思います。
大2問6:A
「すべて選び」という問題は、正解が1つ〜4つまで全てありえるので、「1つ選び」という問題よりも難しいと思います。
大3問1:C
基本用語です。
大3問2:C
基本用語です。
大3問3(1):C
「エ女性の1人暮らしの世帯」は「単身世帯」と言って、核家族とは異なります。
大3問4:C
基本用語です。
大3問5:A
このページ上で大きく取り上げています。
大4問1:B
基本用語と言えば基本用語なのですが、奥羽山脈や四国山地などと異なり、紀伊山地は正答率が低かったと思います。
大4問2:B
暖流の黒潮(日本海流)が書ければ問題なかったと思います。
大4問3:B
aは人口が少なく日本海側での漁業が盛んな島根県、bは倉敷市の水島にある巨大な石油化学コンビナートが有名で石油化学工業が発達している岡山県、cは人口が最も多い広島県、dは全国有数のみかんの生産地である愛媛県です。
大4問4:B
長くて難しいですが基本用語です。
大4問5(1):B
略地図2から読み取ります。
第4問5(2):B
「面倒くさい」と感じる人も多いと思いますが、選択肢を1つ1つ調べ、消去法で答えを導きましょう。
大5問1:A
1875年に結んだ樺太千島交換条約について復習しましょう。ロシアに樺太の領有を認め、千島列島の全てを日本の領土と認めさせました。
大5問2:C
基本用語です。一問一答を繰り返し、スッと頭から取り出せるようにしておきますよう。
大5問3:B
1902年に日英同盟を結びました。
第5問4:B
「あてはまらないものを」というところを見落とさないように気をつけましょう。「ウ韓国併合」は大正時代ではなく明治時代末期です。
大5問5:C
文字数指定があり、漢字もさほど難しくない基本用語です。
大5問6:B
簡単な問題ではありませんが、資料1・2を読めばソ連との国交が回復したことが読み取れます。
大6問1(1):C
問題としてはCですが、このページの上にも詳しく取り上げたように、正解以外の選択肢もしっかり吟味しましょう。
大6問1(2):C
基本の用語問題です。
大6問2:A
資料3の場合、1番上にある「憲法」が1番重要なものだということになります。
大6問3(1):B
日本国憲法における「象徴」は有名ですが、大日本帝国憲法における「元首」も覚えておきましょう。完答なので少し正答率が下がるかもしれません。
大6問3(2):B
大日本帝国憲法では、国民が主権者である天皇から与えられる権利は法律で制限できるものでした。
大6問4:C
基本用語ですし、残り2つが問題文中に書かれていますから、正答率は100%に近かったと予想されます。
大6問5:C
基本用語ですが、「国会」と書いた人もいるでしょうから、1つ前の問題よりは少しだけ正答率が低くなりそうです。

