第2回石川県総合模試を振り返って【数学】
金沢教育アカデミー 能瀬 一善
みなさん、こんにちは。
今日の数学は、私、能瀬がお伝えします。
石川県総合模試が返却され一週間、もちろんなおしはすでに終わっているかと思います。
今日は、大問6(3)面積の問題を取り上げます。
教科書ではほぼ扱われていない面積問題、
何をしていいのかもわからない受験生も多かったと予想されます。
まずは基本から、一つ三角形を描いてください。
どの頂点でもいいですから、一つの頂点から対辺に向かって直線を引いてください。
中点に向かって引いたのなら、三角形を二等分しますし、
できた三角形の面積比は、1:1ですよね。
要は、高さが一緒ですから、底辺の比がそのまま面積比になります。
では次に行きます。今度は正方形を一つ描いてください。
どの頂点からでもいいですから、対角線を引いてください。
ここで問題です。
正方形と対角線を引いてできた直角二等辺三角形の面積比は、何対何でしょうか?
答えは、2:1ですよね。だって半分だからって怒られそうです。
理由を説明できますか?
底辺も高さも同じですよね、二つの図形は。
でも、三角形の面積の公式は、2分の1をしています。
これが2:1の理由です、半分にする=2分の1です。
四角形と三角形の面積比を求めるときは、
三角形の方の面積を二分の一をかけることを忘れないでください。
今回の石川県総合模試は、底辺を2:3に分けていました。
よって、△FCDは、底辺は2:3から2+3=5 底辺全体は5あると見るのです。
そのうち3だけ取っているから、底辺は5分の3しかない、
でも高さは同じだから、5分の3 × 1 × 2分の1=10分の3
2分の1を忘れないでくださいね。
この10分の3は、底辺も高さもひし形と比較していますから、
ひし形の面積の10分の3という意味です。
面積のわかっているものを1として、
底辺が何倍、高さが何倍になっているかを見ていくのが、面積問題の基本です。
しつこいようですが、四角形と三角形の面積比を見るときは、
三角形の面積に2分の1をかけてくださいね。

