石川県総合模試 第5回分析ー英語ー
受験生のみなさん、エキゼミ(ななよび)の熊野です。勉強は努力が100日たってから数字に現れるといいます。夏からの頑張りが、この秋から冬にかけての季節に、得点になって現れてきますよ!
第5回の英語は比較的取り組みやすい内容でした。得点も伸びていることと思いますが、時間の使い方、長文問題へのアプローチの仕方次第で、まだまだスコアは伸びます。分析を参考にしてください。この記事では大問2・3・4を分析します。
全体難易度:易し目
第2問(配点12) 会話文を成立させる問題。
④が少し正答率が低かったです。正解は「イ」。
「ア」にしている解答が目につきました。
Kota の発言を、2つ前のYuri の発言から推測しましょう。
Yuri の発言から、カメラを電車に置き忘れたのではないか? という認識をみんなで共有していますね。
ですから、「ア」:自宅に取りに行く よりも「イ」:駅に行く と考えるべきです。
第3問(配点30)
第3問は「身近」で「実用的」な設定になっており、英文と図表を絡めた問題になっています。英文を読み際に、一文ごとの意味を理解するにとどまらず、
1)「素早く、正確な情報処理力」
2)「発話者の『言いたいこと』を把握する力
が問われます。
問4・6→平易
→長文読解以前に、ちらし(flyer)をみれば、解答できます。本文を読むことに集中するあまり設問を考える時間がなくて解答できなかったというあなた、実に勿体ない。flyerの中身を2分かけてから文書を読み始めたっていいんです。図表から得られるデータを大切にね!
問7→ア(平易)・ウ(罠あり)
内容一致の問題。
「ア」は長文読解以前に、ちらし(flyer)をみれば解答できます。
もう一つの選択肢ですが、「ウ」とすべきところを「オ」と答える生徒が多かったです。
たしかに、右ページのTaku の発言:Then,first,let’s go to the flea market at the station.から「オ」を選択できそうですが、Taku に続くMark の発言より、Taku 案に修正が必要であり、続いて How about going to the park first, and getting something to eat. とMark が修正案を提案していますね。「オ」がトラップ(罠)なのです。限られた試験時間の中で「オ」を選択してしまったのなら仕方のないところもあるでしょう。どうすれば、細かいとこまで読み取る問題に対応できるようになるのでしょうか・・・
1分でも30秒でも早く長文を読むスピードを上げるしかありません。
第4問(配点27)
問1 予想以上に正答率が低かったです。
【 】の中から最も適切なものを1つ選び、正しい形の1語に直して書きなさい。
→ 設問指示を守っていない答案が多かったです。
問2・問4平易。
問3 文章配置問題
第4回模試ゼミで、私がお伝えしたことを活かした生徒は多分正答できたのではないでしょうか。
選択肢の中で”she”,”her”という代名詞がでてきますが、これらは肢イ:I have an older sister の情報を前提としていますね。
→肢イから始まることが決定。
肢エ:also は、旧情報に「家事」の負担を追加する信号であり、ここでいう「旧情報」は肢ア・イより「育児」であることがわかる。
→肢イ→ア→エが決定。
ブランク後の文章が “He”で始まることを考えれば、これが肢ウ:her husband の情報を前提としていることも明らか。
→肢イ→ア→エ→ウ
★ ① 指示代名詞を意識する
★ ② also:新情報追加の信号語 の働きを意識する
問5 和文英訳
「私は少し悲しくなった」の英訳です。
I was sad. の答案が多かったです。
そもそも第2文型【SVC】を理解していますか?
・S=C 動かしようのない事実を提示する(isなど)
・S⇨C もともとS ≠Cだったが、変化を遂げてS=Cが成立している(get/become/growなど)
「〜になる」→ was ではなくて became と安直に単語の訳の違いで訂正を片付けると、英語の考え方的には大きく損をしますので、よくわからない人は、学校の先生や塾の先生にききましょう。
問6→イ(平易)・カ(標準)
内容一致の問題。
「ア」は長文読解以前に、GraphA をみれば解答できます。
「カ」を正答するには「ウ・エ・オ」を否定しなければなりません。もちろんそれぞれの選択肢の本文を細かく照合すれば正解できない問題ではありませんが、時間が限られた試験であることを考えると、「カの2点」をどう考えるかは、本人の英語力次第でしょうね。ここ(2点分)に時間をかけすぎて、続く問7(8点)でミスをしたり、内容が薄い英文になるリスクを考えるなら、「カの2点」にこだわる必要はないのかもしれません。
問7 英作文
空白・時間がなく、内容を評価できないもの、書き殴りに近いものも見られます。
長文読解の形式をとっているものの、問7は直接的には長文読解とは関係なく答えられる問題。満点8点のうち、5点以下の受験者は、冬季講習にテーマ英作文を3分で書き切る練習に力を入れましょう。
最後に
第3問・第4問では、英文だけでなく図表を処理する力が得点につながります。大量の英文を目の前にして焦る気持ちもわかりますが、しっかり腰を落ち着けて「図」や「表」に向き合いましょう。長文問題の細かい部分までを正確に訳せなくても得点できるわけですから、慣れると得点源になる可能性だってあるのです。
目安得点
英検2級 | 90点 |
泉丘高校・附属高校 | 80点 |
二水高校・小松高校・英検準2級 | 70点 |
英検3級 | 55点 |

