2018年度第1回石川県総合模試を終えての総括と夏の勉強法(データ)
KEC 藤田 繁治
今日のテーマは「偏差値」で~~す!
昨夜、第1回総合模試の「データ委員会」が開催されました。
データ委員会では毎回採点されたすべての試験結果の様々なデータから、皆さんが志望校に選んだ高校の合格基準偏差値を決めます。
総合模試の合格基準偏差値は100%~0%の間で6段階の合格率に従ってそれぞれ決められます。
全国や石川県内で実施されている塾の模試は、最初に決められた合格基準をもとにして1年間合否判定が出ます
ところが、それは前年の受験生のデータをもとにしているので、年度や回数によってかなり違ってきます。
つまり、去年のデータで今年の合否判定をしているのです。
それって、どうなん?ですよね!
総合模試は違います。
毎回、得点分布が違う受験生の学力や入試倍率、リアルな入試状況から合格基準を見直しています。
だから総合模試は全国の模試の中で最も正確な合否判定ができるといっても過言ではありません。
さてその基準偏差値ですが、例えば県内でもっとも合格基準偏差値が高いのが泉丘の理数科です。
模試ではこの理数科の合格基準偏差値を合格率に従って決めるわけです。
例えば泉丘理数科で、90%の合格率の偏差値を72、80%の合格率の偏差値を68、50%の合格率の偏差値を64、20%の合格率の偏差値を56、0%の合格率の偏差値を51以下としたら、それをもとにして皆さんの合否判定は偏差値72で「安全圏」、偏差値68で「合格圏」、偏差値64で「可能圏」、偏差値56で「努力圏」、偏差値52で「再考」と判断されます
ではこの「偏差値」とうのはなんでしょうか?
簡単に言えば、偏差値とは各科目でも5科目であってもそれらの平均点を偏差値50として、平均点との差で算出した受験生全体での学力位置のことです。
たとえば英語と数学の得点が60点で同じだったとします。
そしてそのテストの平均点は、英語が60点で数学が50点の場合、英語が平均点と同じですから50ですが数学の偏差値はそれよりも高くなりますね。
偏差値を出すには得点分を示す標準偏差をもとにして算出しますが、得点分布が平均点を真ん中にして左右同じ正規分布であれば以下の式で簡単にでます。
偏差値=50+(自分の得点ー全体平均点)÷2
つまり先ほどの数学の偏差値は、50+(60-50)÷2=55となるわけです。
この偏差値を使えば、平均点が違う科目であっても比較できますし、平均点が違う模試であっても自分の学力位置がわかります。
例えば総合模試で5科目の受験者平均点が275点(1科目平均55点)の時、自分の得点が325点(1科目平均65点)だった場合の偏差値は50+(65-55)÷2=55となり、この偏差値で志望校判定をすると錦丘では合格圏となり二水では努力圏となります。
どうですか?
平均点との差が勝負ってことですね。
例えばこの前終わった学校のテストで、5科目の学年平均点が270点(平均54点)だったとします。
二水を狙う場合は偏差値は60欲しいところですから、自分の得点は何点ればいいでしょうか?
以下の方程式を解けばいいわけです。
60=50+(X-54)÷2 X=74 5科目合計=74×5=370点
よって、370点あれば二水GO!ですね。
もっとも、テストを受ける受験生の人数や全体の得点分布によって偏差値はかわりますし、総合模試では毎回の高校別の偏差値まで見直してますから、そんなに単純ではないですが・・・・・
さて、明日は「総合模試ゼミ」です。
模試ゼミが終わったら「模試速報」をアップしますから、またこの「石川合格塾.com」に来てください。

