2019年第1回石川県総合模試はこうすればよかった【社会】
2019年7月19日現在、「8月25日の第2回模試に対してこう準備すればいい!」という話はできませんが、「7月7日の第1回模試に対してこう準備すればよかった!」という話ならできます。
この記事では、2019年第1回石川県総合模試が実施された7月7日の1週間前に戻って、「ここをこう勉強すればよかったね」という振り返りをしていきたいと思います。
受験生の皆さんが今現在持っている第1回石川県総合模試の問題用紙を準備してから読み進めてください。
大3問1・都道府県の場所と県庁所在地名について
都道府県の場所と県庁所在地名は、小学校で勉強しているにかかわらず、多くの受験生がうろ覚えになってしまっている分野です。下の白地図を使って47都道府県の場所と県庁所在地名を確認しておけば、大3問1栃木県の県庁所在地「宇都宮市」は書けたはずですよね。
大4問3・六波羅探題(ろくはらたんだい)が京都に置かれた目的について
記述問題ですから多くの受験生が敬遠してしまったり失点してしまったポイントでしたが、記述問題を「定番記述」と「新傾向記述」に分けるとしたら、この問題は「定番記述」に当たります。つまり、なるべく3点満点を獲得したかったわけです。
ドラマ「ガリレオ」で福山雅治さん演じる湯川学は「全ての物事には理由がある」という名台詞を残しました。六波羅探題も誰かの気まぐれで設置されたわけではないのです。では、六波羅探題はどうして設置されたのでしょう。
問題文中にもありますが、六波羅探題1221年に起こった承久の乱のあとに設置されています。では承久の乱(じょうきゅうのらん)とはどのような反乱だったのでしょうか。承久の乱は、後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)が鎌倉幕府を倒そうとして起こした反乱です。しかし、後鳥羽上皇(西チーム)は鎌倉幕府(東チーム)に負けてしまいます。勝った東チームは、後鳥羽上皇を隠岐(おき=島根県)に流し、朝廷(西側)を監視するために六波羅探題を置きました。
大4問4・仏教の宗派と開祖
石川県総合模試は平均点が45点〜55点程度になるように作られています。正答率が90%を超えるような易しい問題から、1%を切るような難問まで幅広く出題されています。そんな中でも、「これは覚えていてほしかったよなぁ」「これはもう少し正答率が上がるはずだったよなぁ」という問題があります。大4問4の仏教の宗派とその開祖に関する4択問題は、本当はもっと多くの受験生に正答してほしかった問題の中の1つです。
テスト終了後の今振り返って見ると、下の表が頭に入っていたかどうかですよね。
アは浄土宗(じょうどしゅう)、栄西(えいさい)となっていますが、浄土宗を開いたのは法然(ほうねん)、栄西が開いたのは臨済宗(りんざいしゅう)ということになります。もちろんその他の宗派とその開祖に関しても言える、書けるようになることが大切なのは言うまでもありません。
難易度予想
学校の定期テストとは異なり、石川県総合模試は必ずしも100点を目指す必要はありません。志望校との兼ね合い、5教科の中で社会が1番好きなのか嫌いなのかでも目標点数は変わってくると思います。そこで、私が各問題を4つのランクに分けたので、夏休みにどのレベルまで復習するかを決める参考にしてください。
C・・・必ず解けるようになってほしい問題。得点チャンス!
B・・・これができるようになってくると平均点を超えられる!中レベル問題。
A・・・こいつはちょっと難しいけど、これからできるようになっていきたい。
S・・・これは落としても仕方がない!でも、泉丘、七尾、小松高校狙いの人たちはがんばってほしい問題。
大1問1:B
選択問題だからといって侮れない問題。
大1問2:B
「完答(かんとう)」といって、両方正解でないと得点にならないので、取りにくい問題。
大1問3: C
基本の用語問題。一問一答で鍛えよう。
大1問4:B
一応記述問題なのでCはつけませんが、SやAというほどでもありません。復習しましょう。
大1問5:B
これも大1問2と同じ「完答」の問題なのでCにはしませんでした。
大1問6:C
記述問題ではありますが、図も求められている答えも定番の問題なのでCにします。
大2問1:B
「すべて選び」だとまた1つ難易度が上がるんですけど、2つに決まっているのでBにしました。
大2問2:C
基本の用語問題です。一問一答で練習しましょう。
大2問3:B
青銅器は祭りに、鉄器は農耕具などとして使われました。
大2問4:C
基本知識です。
大2問5:B
郡司ならAにするのですが、国司はBでよいかと。用語問題ではありますが、難しい部類に入るでしょうか。
大2問6:A
指定語句があるので迷いましたが、記述問題ということもありAをつけてみました。
大3問1(1)(2):C
ともに基本知識です。
大3問2(1)(2):B
AよりのB、もしくはBに近いAという感じですね。
大3問3:(1)(2):C
基本知識でもありますし、(2)は図を見てその場で考えれば答えられる問題です。
大4問1:B
単なる用語ではなく地図が絡んでいるのでBにしました。
大4問2:A
1つや2つ選ぶ問題とは異なり、並べ替え問題はヤマカンでは当てられません。
大4問3:B
上でもふれましたが、少し難しい記述問題でした。
大4問4:B
Cでもいいと思うんですけど、ウやエも多少疑わしいかもしれません。
大4問5:B
オーソドックスな問題ではあるのですが、記述問題なのでCではなくBとしました。
大4問6:S
これが第1回石川県総合模試(社会)で1番の難問です。
大5問1:C
日高山脈が北海道にある山脈だということも押さえておきましょう。
大5問2:B
学校の定期テストでも出題される問題なのでAではなくBとしました。
大5問3:C
漢字も難しくないのでCでよいかと。
大5問4:A
3番手と4番手がややこしいのでAをつけました。
大5問5:B
Cというほど簡単ではないと思います。正解だった人も、今一度よく読んでみてください。
大5問6:C
大3問3と同じで、資料を見てその場で考えても答えられる問題です。
大6問1:A
難しい記述問題でした。
大6問2:C
基本知識です。
大6問3:B
絵やイラストが絡むと正答率が下がる傾向にあります。
大6問4:B
Cと迷ったのですが、完答なのでBにしました。
大6問5:C
記述問題ではありますが、語句指定もありますし、基本知識なのでCです。
大6問6:B
「難しい」というよりは「ややこしい」問題だったかもしれません。

